矯正治療中、誰もが一度は不安になります。
- ワイヤーが当たって痛い
- ブラケットが外れた
- マウスピースが割れた
- 口内炎ができてつらい
「これって放置していいの?」
「夜や休日だけど、連絡すべき?」
矯正装置のトラブルは、
慌てなくていいものと
すぐ対応すべきものがあります。
この記事では、
- 矯正中によくあるトラブル
- 自宅でできる応急対応
- 絶対にやってはいけないNG行動
- 受診の目安
を、歯科医目線でわかりやすく解説します。
矯正装置のトラブルは「珍しいことではない」
まず知っておいてほしいのは、
矯正中のトラブルはよくあることという事実です。
歯は毎日、
- 食事
- 会話
- 無意識の食いしばり
にさらされています。
装置がついている以上、
- 外れる
- 当たる
- 違和感が出る
のは、ある意味自然なことです。
大切なのは、
正しく対処して、被害を広げないことです。
【ワイヤー矯正】よくあるトラブルと対処法
① ワイヤーが当たって痛い・刺さる
原因
- 歯が動いてワイヤーの端が出てきた
- ワイヤーが少し変形した
自宅でできる対処
- 矯正用ワックスを当たる部分に付ける
- 清潔な綿やガーゼで一時的に保護
NG行動
- 自分でワイヤーを切る
- ペンチなどで曲げる
→ ワイヤー破損・治療遅延の原因になります。
受診目安
- ワックスで改善しない
- 強い痛みが続く
→ 早めに連絡を
② ブラケット(装置)が外れた
原因
- 硬いものを噛んだ
- 装着部に強い力がかかった
自宅でできる対処
- ワイヤーについたままなら無理に外さない
- ワックスで保護
NG行動
- 自分で接着し直す
- 外れたまま長期間放置
受診目安
- 外れたら基本的に連絡
→ 放置すると歯の動きが狂います。
③ 強い痛みが出た
原因
- 調整後の歯の移動痛
- 一時的な噛み合わせの変化
対処法
- 痛み止めの服用(歯科医に確認)
- 柔らかい食事に切り替える
注意点
- 3〜4日で軽減するのが一般的
- 1週間以上続く場合は要相談
【マウスピース矯正】よくあるトラブルと対処法
① マウスピースが痛い・きつい
原因
- 新しいアライナーに交換した直後
- 装着時間不足
正しい対応
- 数日は違和感があって正常
- 装着時間(20〜22時間)を守る
NG行動
- 痛いから装着しない
→ 余計に痛みが長引きます。
② マウスピースが割れた・変形した
原因
- 高温(熱湯・直射日光)
- 強い噛み締め
対処法
- 使用を中止し、すぐ歯科医院へ連絡
- 次のマウスピースに勝手に進まない
③ マウスピースが浮く・はまらない
原因
- 装着時間不足
- 歯の動きが追いついていない
対処法
- チューイーを使って密着させる
- それでも改善しなければ連絡
口内炎・粘膜トラブルの対処法
原因
- 装置の接触
- 乾燥
- 免疫力低下
対処法
- 矯正用ワックスで保護
- 口内炎用軟膏の使用
- 口腔内を清潔に保つ
注意
- 繰り返す場合は装置調整が必要
「今すぐ連絡すべき」トラブル一覧
以下の場合は、
迷わず歯科医院に連絡してください。
- 装置が大きく外れた
- 強い痛みが続く
- 顎が開けにくい・引っかかる
- マウスピースが破損した
- 出血や腫れが強い
矯正トラブルでやってはいけないこと
- 自己判断で装置を調整
- 放置して次の予約まで我慢
- ネット情報だけで対処
矯正治療は、
ミリ単位の精度が重要です。
自己処理は、
治療期間の延長や仕上がり悪化につながります。
トラブルは「失敗」ではない
多くの患者さんが、
「迷惑かけたら申し訳ない」
「こんなことで連絡していいのかな」
と感じています。
しかし、
トラブルは矯正の一部です。
早めに対応することで、
- 痛みを減らせる
- 治療をスムーズに進められる
結果的に、
患者さん自身の負担も軽くなります。
まとめ|困ったら「早めに聞く」が正解
矯正装置のトラブルは、
- 誰にでも起こる
- 正しく対処すれば問題ない
- 放置が一番よくない
という特徴があります。
「これ大丈夫かな?」と思ったら、
自己判断せず、まず相談。
それが、
矯正を成功させる一番の近道です。