「マウスピース矯正を始めてから口臭が気になる…」
「外したときのニオイが気になるのは普通？」

実は、マウスピース矯正中は
口臭が出やすい環境が“自然と”生まれやすい治療です。

ただし、ほとんどの場合は
原因を正しく理解して対処すれば、すぐに改善できます。

この記事では、
口臭の原因・今すぐできる対処法・受診が必要なケースをまとめて解説します。

1. マウスピース矯正で口臭が出やすい“4つの原因”

① 食べかす・細菌が密閉される

マウスピースは歯を覆うため、
磨き残しの汚れが密閉されて細菌が急増しやすい状態になります。

特に、
・歯磨きせずに装着
・飲み物の糖分が残ったまま装着

これは最も口臭を悪化させるNG行動です。

② マウスピース自体の汚れ・菌の付着

マウスピースを“水洗いだけ”で使い続けると
表面にプラークがつき、ニオイの元になります。

③ 唾液量の減少（装着時は乾燥しやすい）

装着中は、
・口呼吸
・会話が減る
・緊張・ストレス

などで唾液が減り、細菌が増えやすくなります。

④ 虫歯・歯周病の進行による口臭

マウスピース矯正に限りませんが、
口の中に炎症があると強い口臭の原因になります。

2. 今日からできる！口臭を防ぐ“5つのセルフ対策”

① 食後は必ず歯を磨いてから装着する

これが一番効果が大きい対策です。

外出先で磨けない場合は：
・水でしっかりうがい
・ノンシュガーガムで唾液を増やす
・マウスウォッシュのみでもOK

帰宅後は丁寧にブラッシング。

② マウスピースは「こすらず洗う」。歯磨き粉はNG

歯磨き粉は傷がつき、菌の温床になります。

正しい洗い方は：
・ぬるま湯で指洗い
・週2回は専用洗浄剤
・熱湯は絶対NG（変形します）

③ 水以外の飲み物は“外す”が鉄則

・コーヒー
・ジュース
・スポドリ
・お茶（色がつく＆菌が増える）

これらを装着したまま飲むと、口臭悪化につながります。

④ 唾液を増やす生活習慣を意識する

唾液は“天然の消臭剤”。

効果的な方法は：
・ガムを噛む
・水をこまめに飲む
・口を閉じて鼻呼吸を意識
・会話量を増やす

⑤ 交換日を守る（古いアライナーはにおいやすい）

古いマウスピースは
細菌が付着しやすく、においやすいため、
歯科医の指示通りに交換することが大切です。

3. 逆に“危険な口臭サイン”もある？受診すべきケース

以下に当てはまる場合、自己対処では改善しません：
・冷たいものがしみる（虫歯の可能性）
・歯ぐきが腫れる・出血する
・マウスピース装着時だけ強烈なにおいがする
・2週間以上改善しない

原因が虫歯・歯周病の場合、
早めに治療しないと矯正計画がズレることがあります。

4. まとめ：口臭は“正しいセルフケア”でほぼ改善できる

マウスピース矯正中の口臭は、
ほとんどが以下で改善します：

・食後必ず歯磨き
・マウスピースの洗浄
・水以外の飲料は外す
・唾液量を増やす
・交換日の遵守

それでも治らない場合、
虫歯・歯周病など“隠れた原因”がある可能性があります。

不安を感じたら、遠慮せずにご相談ください。
あなたの生活に合わせたケア方法や、
治療の進行に問題がないか丁寧にサポートします。