マウスピース矯正を検討している方から、
とても多く寄せられる質問があります。
「しゃべりづらくなりませんか?」
「プレゼンや授業で支障が出ませんか?」
結論から言うと――
発音への影響は“軽度で一時的”。ほとんどの人が1週間前後で慣れます。
ただし、最初だけ“特徴的な変化”が出ることもあるため、
今回はその原因と対策を、専門的にわかりやすく解説します。
**1. なぜ発音が変わることがあるの?
→ 舌の動き・空気の通り道が一時的に変わるから**
マウスピースを装着すると、歯の表面に薄いプラスチックが1枚のる状態になります。
そのため、舌の位置や空気の流れが普段より少しだけ変わり、
特定の音が出しにくくなることがあります。
▼ 特に影響が出やすい音
・サ行(さ・し・す・せ・そ)
・タ行(た・ち・つ・て・と)
・ラ行(ら・り・る・れ・ろ)
これらは舌が歯や上顎に触れる音なので、
薄いマウスピースによって違和感が生じやすいのです。
**2. 実際の変化は?
“舌足らず・軽い lispy な発音”になる人も**
よくあるのは、
・少しだけ“息が漏れる感じ”
・軽く舌足らずになる
・「し」「す」が言いづらい
・喋るテンポが変わる
という程度。
ただし、これは慣れるにつれて消える一時的な症状です。
**3. いつまで続く?
→ ほとんどの人は3日〜1週間で改善**
データ上、
48〜72時間でかなり慣れ、1週間前後で自然な話し方に戻る
という方が多いです。
長く続く場合でも2週間以内には落ち着くのが一般的です。
**4. プレゼン・会議・授業がある場合は?
→ なるべく“慣れる期間”を確保するのがベスト**
大事な発表がある場合は、
・数日前から新しいアライナーを装着し始める
・前日からチューイーをしっかり噛んでフィットさせる
・早めに慣らし運転をしておく
これで本番はほぼ問題なく話せます。
5. 発音を早く安定させるセルフトレーニング
発音に不安がある方への“おすすめ練習法”です。
▼ ① サ行・タ行・ラ行のゆっくり読み上げ
文章をゆっくり噛みしめるように読むと舌と歯の距離感がつかめます。
▼ ② 声を出す前に“チューイーを5分”
密着度が上がり、発音の違和感が軽減しやすいです。
▼ ③ 鏡の前で口の動きを確認
舌の位置を意識することで慣れが早くなります。
6. 逆に“危険な発音トラブル”はある?
基本的に問題ありませんが、
以下に当てはまる場合は歯科医院に相談してください。
・2週間経っても発音が大きく不自然
・舌を頻繁に噛んでしまう
・口内に傷ができる
・マウスピースが浮いている感覚が強い
・新しいアライナーに変えてもフィットしない
原因は「装着のズレ」や「歯の動きの遅れ」であることもあります。
**7. 日常生活・職場・学校でバレる?
→ 会話レベルではほぼ気づかれない**
実際には、
・1m以内でよく聞かれれば気づく
・友人・同僚は「あれ?今日ちょっと発音違う?」くらい
・プレゼンや接客でもほぼ問題なし
「言わない限り誰にもバレなかった」という患者さんが大半です。
まとめ:マウスピース矯正は発音の変化は“軽度・一時的”。正しく対策すれば問題なし
マウスピース矯正は、
・発音への影響はごく軽度
・多くの人が1週間以内に慣れる
・仕事・授業・接客にも基本支障なし
・セルフトレーニングで慣れを早められる
という特徴があります。
発音が仕事に直結する方や、
面接・スピーチ・発表会が近い学生さんでも、
適切に準備すれば問題なく治療できます。
「発音が心配で一歩踏み出せない」
そんな方はぜひご相談ください。
あなたのライフスタイルに合わせた“最適な開始タイミング”をご提案します