リテーナー(保定装置)は、
矯正後の歯並びを維持するために欠かせない大切な装置。
その一方で、
においが気になる
黄ばむ
ベタつく
水洗いだけで本当にいいの?
というお悩みがとても多いのも事実です。
結論から言うと――
リテーナーの掃除は“正しい洗い方”を知れば、清潔に保つのは簡単です。
ここでは 最も安全で効果的な掃除方法+やってはいけないNG行動 をまとめて解説します。
1. リテーナーに汚れ・臭いがつきやすい理由とは?
✔ 菌が増えやすい「温かく湿った環境」
口の中は湿度・温度が高く、細菌が増えやすい状態。
✔ 食べかすや歯垢が付着しやすい
リテーナーの凹凸部分に、プラークが残りやすい。
✔ 乾燥すると汚れが固着
放置するとニオイの素になります。
だからこそ、日々の掃除が必須なのです。
2. リテーナーの正しい掃除方法(毎日)
【STEP1】外したらすぐ「流水で指洗い」
ぬるま湯(40℃以下)で、
**指でやさしく“なで洗い”**します。
※ 歯磨き粉はNG(細かい傷がつくため)
【STEP2】やわらかい歯ブラシで“軽くこする”
専用ブラシまたは子ども用の柔らかいブラシで、
表面の汚れだけを軽く落とします。
【STEP3】自然乾燥 → ケースで保管
濡れたままケースに入れると菌が繁殖しやすいため、
しっかり乾かしてから収納します。
3. 週1〜2回のスペシャルケア(洗浄剤)
洗浄剤は
ニオイ
黄ばみ
ベタつき
を落とすのに非常に効果的。
✔ 酵素系の専用洗浄タブレットが最も安全
入れ歯洗浄剤と近いですが、
リテーナー専用のものを使うのがベスト。
※ 金属のワイヤーがあるタイプ(ホーリエー)も基本使用OKだが、
医院の指示に従うのが確実。
4. 絶対にやってはいけないNG掃除
リテーナーを傷める原因になるため要注意。
❌ 歯磨き粉で磨く
→ 微細な傷が増え、菌と汚れの温床に。
❌ 熱湯につける
→ 変形してフィットしなくなる最大のNG行為。
❌ アルコール消毒
→ 材質の劣化・割れの原因。
❌ 漂白剤につける
→ 変色・強い刺激・人体に有害。
❌ 長時間の放置
→ 菌が増殖して臭いの原因に。
5. どうしても臭い・黄ばみが取れない時の対処法
新しい洗浄剤を使う
浸け置き時の水温を上げすぎない(40℃まで)
ブラッシングを丁寧に
ケースも同時に洗う
長期間使用して劣化している場合は作り替えを検討
特に ケースの汚れ を見落としている人が多いです。
6. 歯科医院へ相談すべきサイン
以下に当てはまる場合は自己判断NGです。
変形してフィットしない
ひび割れがある
装着すると痛い
洗っても強い臭いがとれない
口内炎が繰り返しできる
リテーナーのトラブルは、
歯の後戻りにつながるため早めの相談が大切です。
まとめ:リテーナーの掃除は“正しく・簡単に”できる
最も重要なのは以下の5つ:
✔ ぬるま湯+指洗い
✔ 歯磨き粉は使わない
✔ 週1〜2回は洗浄剤
✔ 熱湯・アルコール・漂白剤はNG
✔ ケースごと清潔に保つ
正しく掃除すれば、
ニオイも黄ばみも防げて、歯の後戻りもきちんと防止できます。
不安な方は、リテーナーの材質や状態に応じて
最適なケア方法をご案内しますので、気軽にご相談ください。