40〜50代の女性から増えている相談が、
「更年期だけど矯正はできる?」
「ホルモンバランスが変わって痛みが強くなる?」
「骨が弱くなる年代だけど大丈夫?」
という“更年期 × 成人矯正”のお悩み。
結論から言うと――
✔ 更年期でも矯正は可能
✔ ただし若い頃より“歯が動きにくい”ことはある
✔ 骨密度・歯周病リスク・ドライマウスに注意
✔ 正しい診断とケアをすれば十分成功できる
この記事では、
更年期の矯正が気になる方が知るべきポイントを
歯科医目線でわかりやすく解説します。
1. 更年期でも矯正できる?結論:問題なく可能
女性は40〜50代になると、
エストロゲン(女性ホルモン)の低下により、
身体の変化が起こります。
しかし、その年代でも矯正は 十分に可能 です。
実際、
子どもの手が離れた
見た目の改善をしたい
将来の歯の健康のため
などの理由で矯正を始める女性が増えています。
ただし、若年層と異なる“注意点”が存在するのも事実です。
2. 更年期の矯正で注意すべき3つのポイント
① 骨密度の低下で歯が動きにくい場合がある
エストロゲンが減ると、
骨代謝が変わり、骨密度が低下しやすくなります。
その結果:
歯が動くスピードが遅い
微調整に時間がかかる
ということがあります。
✔ 解決策
矯正医が“負荷を調整”すれば問題なく進められます。
② 歯周病リスクが上昇する
更年期はホルモン変化により歯周病が進行しやすい時期。
矯正中に歯周病が悪化すると、
動かせる力が弱くなる
骨吸収のリスク
治療計画の変更
が必要になることがあります。
✔ 解決策
矯正前に歯周病検査
定期的なクリーニング
歯ぐきのケアを徹底
③ ドライマウス(口の乾燥)が起こりやすい
更年期に起きやすい症状のひとつがドライマウス。
マウスピース矯正の場合、乾燥で
口臭
汚れの付着
炎症
が起こりやすくなります。
✔ 解決策
水をこまめに飲む
唾液腺マッサージ
装置の清潔管理
3. 更年期の矯正で“むしろメリット”が出るケースもある
✔ 歯並びが整うことで口元の印象が若返る
口元のたるみ改善
ほうれい線の軽減
横顔のラインが整う
など、顔の若見え効果を実感する人は多いです。
✔ 将来の歯の寿命を延ばせる
更年期は「歯が一気に弱り始める年代」。
歯並びが整うことで、
プラークが溜まりにくい
歯周病予防につながる
噛み合わせの負担減少
など、長期的なメリットは非常に大きいです。
4. 更年期で矯正を始める際に必ずやるべきこと
① 精密検査(骨密度・歯周病・噛み合わせ)
写真・3Dスキャン・歯周検査は必須。
骨の状態を見て、適切な力で歯を動かす必要があります。
② 矯正と並行して“歯周病ケア”を行う
更年期の方は特に重要。
歯ぐきの健康が矯正の成功率を左右します。
③ マウスピース矯正は“清潔管理”を徹底
ドライマウスや口臭リスクを抑えるためにも必要。
④ 無理にスピードを求めない
若い頃より動きが遅く感じても正常。
計画的な微調整が大事です。
5. まとめ:更年期でも矯正は十分可能。見た目と健康どちらにもメリット大
更年期の矯正は、
✔ 骨密度
✔ 歯周病
✔ ドライマウス
この3つさえ意識すれば、
若い頃と同様に矯正は可能です。
むしろ、
見た目が若返る
歯の寿命を延ばせる
噛み合わせが整い健康状態が改善
など“中長期のメリット”は非常に大きいもの。
「今から始めても遅いかな?」
と不安に感じる方こそ、一度ご相談ください。
あなたの年齢・口の状態に合わせた最適な治療プランをご提案します。