矯正中は「痛みで噛みにくい」「硬いものが食べられない」「メニューが限られる」など、食事に悩む方が少なくありません。
特にマウスピース矯正では、装置の着脱が必要なため、食事内容とタイミングの管理が重要になります。
とはいえ、我慢ばかりではストレスがたまり、継続が難しくなってしまいます。
そこで今回は、矯正中でも食べやすくて栄養がとれる、おすすめの食事レシピと工夫のポイントを紹介します。
矯正中の食事で気をつけたいこと
矯正中の食事では、歯や装置に負担をかけず、かつ口内を清潔に保つことが大切です。
特にマウスピース矯正の場合、食後に装置を再装着する必要があるため、食後の歯磨きや洗浄を前提とした食事管理が求められます。
食事の基本ルール
- 食べるときはマウスピースを外す
- 食後は必ず歯磨きをしてから再装着
- 硬い・粘着性のある食べ物は避ける
- 栄養バランスを意識して食生活を整える
無理のない範囲で食事を楽しみながら、矯正効果をサポートしましょう。
食べやすい食材と避けたい食材
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食べやすい食材 |
理由 |
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柔らかいごはん・おかゆ |
噛む力が少なくても食べやすい |
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豆腐・卵料理 |
タンパク質が豊富で消化も良い |
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魚のほぐし身・白身魚 |
柔らかくて栄養価が高い |
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野菜スープ・ポタージュ |
噛まなくても栄養がとれる |
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バナナ・ヨーグルト・ゼリー |
デザート代わりにも◎ |
避けたい食材:
- ステーキ・せんべいなどの硬いもの
- キャラメル・ガムなど粘着性のあるもの
- トウモロコシ・ナッツなど細かく詰まりやすいもの
- 炭酸・着色の強い飲料(マウスピースの変色原因)
【朝食レシピ】やわらかくてエネルギー補給できるメニュー
●豆腐スクランブルエッグ
ふんわりとした食感で朝のたんぱく質補給にぴったり。
材料(2人分)
- 木綿豆腐:150g
- 卵:2個
- 牛乳:大さじ1
- 塩・こしょう:少々
- オリーブオイル:小さじ1
作り方
- 豆腐を軽く水切りしてほぐす。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、豆腐と卵を入れる。
- 牛乳を加えて弱火でふんわり炒め、塩・こしょうで味付け。
やわらかく、歯に負担をかけずに栄養がとれる一品です。
●バナナヨーグルトスムージー
噛む必要がないうえに、忙しい朝でも簡単。
材料
- バナナ:1本
- ヨーグルト:100g
- 牛乳または豆乳:150ml
- はちみつ:小さじ1(お好みで)
ミキサーにかけるだけで完成。矯正中の間食にもおすすめです。
【昼食レシピ】外食・お弁当でも安心のやわらかランチ
●やわらか鶏そぼろ丼
しっかり噛まなくても食べやすい優しい食感。
材料(2人分)
- 鶏ひき肉:200g
- 卵:2個
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- ごはん:お茶碗2杯
作り方
- フライパンで鶏ひき肉を炒め、調味料を加えて水分がなくなるまで炒る。
- 別の鍋で卵を炒り卵にする。
- ごはんの上に交互にのせて完成。
鶏肉は柔らかく消化も良く、矯正中でも安心して食べられます。
●豆乳クリームパスタ
乳製品が苦手な人にも優しい、なめらかパスタ。
材料(2人分)
- パスタ:160g(柔らかめにゆでる)
- ベーコン:2枚(またはツナ缶)
- 玉ねぎ:1/4個
- 豆乳:200ml
- コンソメ:小さじ1
- 塩・こしょう:少々
作り方
- パスタを通常より1分長くゆでて柔らかくする。
- フライパンで具材を炒め、豆乳とコンソメを加える。
- ゆで上がったパスタを入れて混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を整える。
口当たりがなめらかで、矯正初期の痛みがある時期にもおすすめです。
【夕食レシピ】歯に優しく満足感のあるメニュー
●白身魚と野菜のスープ煮
材料(2人分)
- 白身魚(タラ・カレイなど):2切れ
- キャベツ:2枚
- にんじん:1/2本
- コンソメ:小さじ1
- 水:400ml
作り方
- 野菜を一口大に切り、鍋で柔らかくなるまで煮る。
- 白身魚を加え、火が通ったらコンソメで味を調える。
- お好みでオリーブオイルを少し加えると風味アップ。
柔らかく、栄養バランスも良い温かい料理です。
●豆腐ハンバーグ
材料(2人分)
- 木綿豆腐:150g
- 鶏ひき肉:150g
- パン粉:大さじ3
- 卵:1個
- しょうゆ・みりん:各大さじ1
作り方
- 豆腐の水気を切り、すべての材料を混ぜて成形。
- フライパンで両面を焼き、タレを加えて軽く煮詰める。
- 柔らかくて食べ応えのあるメインディッシュに。
食事後のケアも忘れずに
マウスピース矯正では、食後の歯磨きとマウスピース洗浄がとても重要です。
食べかすが残ったまま装着すると、虫歯や口臭の原因になります。
- 食後は必ず歯磨きをしてから装着
- 外出時は携帯用歯ブラシやマウスウォッシュを活用
- 就寝前はマウスピースを洗浄剤で除菌
これらを習慣化することで、矯正中も清潔で快適な口内環境を保てます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 矯正中は硬いものを完全に避けるべき?
A. 矯正初期や調整直後は避けるのが安全ですが、痛みが落ち着いたら柔らかく調理すればOKです。
Q2. 間食はしてもいい?
A. マウスピースを外して食べる分には問題ありませんが、再装着前に必ず歯磨きを行いましょう。
Q3. 外食時のおすすめメニューは?
A. パスタ、煮込み料理、スープ類など、歯に優しいものを選ぶのがおすすめです。
まとめ:食事も矯正生活の一部。工夫して楽しく続けよう
矯正中の食事は「制限」ではなく、「工夫」です。
噛みにくい時期も、食材の選び方や調理法を工夫することで、無理なくおいしく食べることができます。
やわらかく、栄養バランスの取れた食事は、歯の健康や治療効果を支える大切な要素。
無理せず自分のペースで食事を楽しみましょう。
上野スマイル歯科では、矯正中の食生活についても丁寧にアドバイスしています。
痛みが出やすい時期や食事に不安がある方は、無料カウンセリングで気軽に相談してみてください。