マウスピース矯正と睡眠の関係|寝るときの装着と注意点を歯科医が解説|台東区上野で矯正歯科|上野スマイル歯科

コラム COLUMN

マウスピース矯正と睡眠の関係|寝るときの装着と注意点を歯科医が解説

「マウスピース矯正って寝るときもつけたままでいいの?」「眠っている間に外れたりしない?」
マウスピース矯正を検討している方の中には、睡眠中の装着について不安を感じる方も多いでしょう。

実は、マウスピース矯正の効果をしっかり出すためには、睡眠中の装着がとても大切です。
この記事では、マウスピース矯正と睡眠の関係、寝るときに気をつけたいポイント、そして快適に過ごすためのコツを、専門的な視点から分かりやすく解説します。

マウスピース矯正は「寝るときもつける」のが基本

マウスピース矯正(インビザラインなど)は、1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。
食事や歯磨き以外の時間はできるだけ装着しておくことで、歯が計画通りに動いていきます。

もし寝ている間に外してしまうと、装着時間が足りずに治療が遅れる原因に。
また、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起きることもあります。

睡眠時間は6〜8時間と長いため、**矯正効果を高める“ゴールデンタイム”**とも言えるのです。

睡眠中の装着が重要な理由

① 歯の動きは「継続的な力」で進む

マウスピース矯正は、歯に弱い力を長時間かけて少しずつ動かす治療です。
この力が途切れると、歯が安定せず、治療が後退してしまうこともあります。
睡眠中も装着を続けることで、24時間近く圧力を維持でき、安定した歯の移動が可能になります。

② 睡眠中は装着時間を確保しやすい

日中は食事や会話などで外す時間がありますが、寝ている間は外す必要がありません。
自然と長時間装着できるため、治療スピードを維持しやすくなります。

③ 歯ぎしりや食いしばりから歯を守る

マウスピースは歯ぎしり防止のナイトガードとしても機能します。
睡眠中の強い力から歯を守る役割もあり、矯正中の歯をダメージから保護してくれます。

寝るときの装着でよくある不安と対策

「寝苦しい」「違和感がある」

初めて装着する数日は違和感を覚えることがありますが、1週間ほどで慣れる方がほとんどです。
寝る前に装着してリラックスする時間を作ることで、スムーズに入眠できます。

「寝ている間に外れてしまわない?」

マウスピースが歯にぴったりフィットしていれば、睡眠中に外れることはほぼありません。
もし外れやすい場合は、マウスピースが変形しているか、歯の動きに合わなくなっている可能性があります。
その際は、歯科医院で再調整や再作製を依頼しましょう。

「唾液が増える・口が乾く」

装着初期は、口の中に異物が入ることで唾液が一時的に増えることがあります。
数日で自然に落ち着くため、心配はいりません。
逆に、口呼吸の方は口が乾燥しやすいため、就寝時の加湿や水分補給を意識しましょう。

「寝るときに痛みを感じる」

マウスピースを新しく交換した直後は、歯に力がかかるため痛みを感じる場合があります。
通常は1〜2日で慣れる軽い痛みなので心配はいりませんが、強い痛みが続く場合は歯科医院に相談しましょう。

睡眠の質を下げないための工夫

マウスピース矯正を快適に続けるには、寝る前の習慣や環境も重要です。

  • 装着前に必ず歯磨きをする
     歯に汚れが残ったままマウスピースを装着すると、虫歯や口臭の原因になります。

  • マウスピースは清潔な状態で装着する
     ぬるま湯で洗い、専用洗浄剤を使って細菌の繁殖を防ぎましょう。

  • 寝る前の飲食は避ける
     マウスピースをつけたまま飲食すると、着色やむし歯のリスクが高まります。

  • 口呼吸を防ぐための寝姿勢を意識
     仰向け寝にすることで口が閉じやすくなり、乾燥防止にもつながります。

寝るときに注意したいNG行動

  • マウスピースを外したまま寝てしまう

  • 熱湯で洗って変形させてしまう

  • 飲み物をつけたまま飲む(特にジュース・コーヒーなど)

  • 装着前に歯磨きを忘れる

これらはすべて、治療効果を下げる原因になります。
寝る前のルーティンとして「歯磨き → マウスピース装着」を習慣化すると良いでしょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. 寝ている間だけマウスピースをつけても効果はありますか?
A. 睡眠中の装着は重要ですが、それだけでは不十分です。
 1日20時間以上の装着を継続して初めて効果が得られます。

Q2. 寝ている間にマウスピースが外れてしまうのはなぜ?
A. マウスピースのフィットが合っていないか、歯の動きが進んでいるサインです。
 早めに歯科医院で確認を受けましょう。

Q3. 寝るときに違和感が取れません。どうすれば?
A. 新しいマウスピースをつけたばかりの頃は違和感が出やすいですが、1週間ほどで慣れる方がほとんどです。
 痛みが強い場合は装着時間を一時的に短くしても構いません。

まとめ:睡眠中の装着が「効果を早めるカギ」

マウスピース矯正は、寝ている間も装着を続けることで最大限の効果を発揮します。
歯の移動には継続的な力が必要なため、睡眠時間は矯正を支える大切な時間です。

違和感や不安を感じる方も、正しい装着とケアを行えば快適に過ごせます。
装着時間を守り、清潔な状態を保ちながら、焦らずコツコツ続けていきましょう。

なお、矯正中の睡眠トラブルやマウスピースの外れなどが気になる場合は、
経験豊富な矯正歯科で相談するのがおすすめです。

上野スマイル歯科では、睡眠中の装着方法やお手入れの仕方まで丁寧に指導し、
痛みや違和感をできるだけ抑えた快適な矯正治療を行っています。
まずは無料カウンセリングで、あなたの生活スタイルに合った治療方法を相談してみてください。