「歯ぎしりがあるけれど、矯正治療はできるの?」「食いしばりが強いと、マウスピース矯正は壊れやすい?」と不安に感じている方は少なくありません。
歯ぎしり・食いしばりがある方でも、状態を確認しながら矯正治療を検討できる場合があります。ただし、装置や歯、顎関節に負担がかかることがあるため、事前の確認と治療中の管理が大切です。
歯ぎしり・食いしばりがあっても矯正治療はできる?
「歯ぎしりがあるけれど、矯正治療はできるの?」
「食いしばりが強いと、マウスピース矯正は壊れやすい?」
「矯正すれば歯ぎしりも治るの?」
「噛み合わせが悪いから食いしばっているのでは?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
結論から言うと、歯ぎしり・食いしばりがあるからといって、必ず矯正治療ができないわけではありません。
ただし、歯ぎしりや食いしばりが強い方は、矯正治療中に装置へ負担がかかったり、歯や顎に違和感が出やすかったりすることがあります。
そのため、矯正治療を始める前に、次のような点を確認しておくことが大切です。
- ✓ 歯ぎしり・食いしばりの程度
- ✓ 歯のすり減り
- ✓ 顎関節の状態
- ✓ 歯周病の有無
- ✓ 被せ物や詰め物の状態
- ✓ 矯正装置への影響
- ✓ 治療中の管理方法
歯ぎしり・食いしばりは、専門的には「ブラキシズム」と呼ばれます。アメリカ歯科医師会は、歯ぎしりは睡眠中に起こることが多く、ストレスや不安、睡眠障害、歯並び・噛み合わせの問題、欠損歯や歯の乱れなどが関係する場合があると説明しています。
歯ぎしり・食いしばりは、単に「噛み合わせが悪いから起こる」とは言い切れません。ストレス、睡眠、生活習慣、顎関節、歯並び、噛み合わせなど、複数の要因が関係していることがあります。
歯ぎしりと食いしばりの違い
歯ぎしりと食いしばりは、どちらも歯や顎に強い力がかかる癖ですが、少し特徴が異なります。
寝ている間に「ギリギリ」と音が出ることがあり、家族から指摘されて気づく方もいます。
睡眠中だけでなく、仕事中や緊張しているときなど、日中に無意識に起こることもあります。
歯ぎしりとは
歯ぎしりは、上下の歯をこすり合わせる癖です。
寝ている間に「ギリギリ」と音が出ることもあります。家族から指摘されて気づく方も多く、自分では自覚していないケースもあります。
歯ぎしりが続くと、歯の表面がすり減ったり、歯がしみたり、詰め物や被せ物が欠けたりすることがあります。
食いしばりとは
食いしばりは、上下の歯を強く噛みしめる癖です。
寝ている間だけでなく、日中にも起こることがあります。
たとえば、次のような場面で無意識に奥歯を噛みしめていることがあります。
- ✓ 仕事に集中しているとき
- ✓ スマートフォンを見ているとき
- ✓ 重いものを持つとき
- ✓ 緊張しているとき
- ✓ ストレスを感じているとき
- ✓ 運転中
- ✓ 家事中
食いしばりは、歯ぎしりのように音が出ないことも多いため、自分でも周囲の人も気づきにくいのが特徴です。
しかし、音がしないからといって負担が少ないわけではありません。日本歯科医師会は、ブラキシズムによる影響は顎顔面領域のほぼすべての器官にもたらされる可能性があり、顎関節症の原因因子として捉えられていると説明しています。
歯ぎしり・食いしばりが矯正治療に与える影響
歯ぎしり・食いしばりがある方でも矯正治療を受けられることはあります。
ただし、治療中に次のような影響が出る可能性があります。
ブラケットが外れたり、マウスピースにヒビが入ったりすることがあります。
歯がしみる、噛むと違和感がある、歯のすり減りが進むことがあります。
朝起きたときの顎のだるさ、顎の音、口の開けにくさなどにつながることがあります。
マウスピース矯正では割れやすく、ワイヤー矯正ではブラケットが外れやすくなることがあります。
1. 矯正装置に負担がかかることがある
歯ぎしり・食いしばりが強い方は、矯正装置に通常よりも大きな力がかかることがあります。
ワイヤー矯正の場合、ブラケットが外れたり、ワイヤーが変形したりすることがあります。マウスピース矯正の場合、マウスピースにヒビが入ったり、割れたり、すり減ったりすることがあります。
特に、夜間の歯ぎしりが強い方は、寝ている間に無意識に大きな力をかけているため、自分では気をつけにくい点があります。
矯正装置が壊れると、予定通りに歯が動かなくなったり、追加の調整が必要になったりすることがあります。
2. 歯に余計な負担がかかることがある
矯正治療では、歯に適切な力をかけて少しずつ動かしていきます。
一方、歯ぎしり・食いしばりでは、意図しない方向から強い力が加わることがあります。
そのため、歯ぎしりや食いしばりが強い方では、次のような症状が出ることがあります。
- ✓ 歯がしみる
- ✓ 歯が痛む
- ✓ 噛むと違和感がある
- ✓ 歯が浮いたように感じる
- ✓ 詰め物や被せ物が取れやすい
- ✓ 歯のすり減りが進む
もちろん、矯正治療中の痛みや違和感は、歯が動く過程で一時的に出ることもあります。
ただし、強い食いしばりがある場合は、矯正による違和感と食いしばりによる負担が重なって、不快感が強く感じられることがあります。
3. 顎関節に負担がかかることがある
歯ぎしり・食いしばりは、歯だけでなく顎関節や顎まわりの筋肉にも影響します。
次のような症状がある場合、顎関節や咀嚼筋に負担がかかっている可能性があります。
- ✓ 朝起きたときに顎がだるい
- ✓ 口を開けると顎が鳴る
- ✓ 口が開きにくい
- ✓ こめかみが疲れる
- ✓ 頬の筋肉が張る
- ✓ 頭痛や首肩のこりを感じる
ただし、顎関節症の原因はひとつではありません。歯並びや噛み合わせだけでなく、ストレス、食いしばり、姿勢、生活習慣、筋肉の緊張など複数の要素が関係します。
そのため、「矯正すれば顎関節症が必ず治る」とは言い切れません。矯正治療を検討する際は、歯並びだけでなく、顎の痛みや音、開けにくさがあるかも確認しておくことが大切です。
4. マウスピース矯正では装置の破損に注意が必要
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して歯を動かす治療です。
目立ちにくく、取り外しができるため、成人矯正でも選ばれやすい方法です。
一方で、歯ぎしり・食いしばりが強い方の場合、マウスピースに強い力がかかり、破損や変形が起こることがあります。
特に、次のような場合は、歯ぎしり・食いしばりの力が強くかかっている可能性があります。
- ✓ 奥歯部分がすり減る
- ✓ マウスピースに白い線が入る
- ✓ ヒビが入る
- ✓ 端が欠ける
- ✓ 装着感が変わる
- ✓ すぐに穴があく
マウスピースが破損したまま使い続けると、計画通りに歯が動かないことがあります。違和感や破損に気づいた場合は、自己判断で使い続けず、歯科医院に相談しましょう。
5. ワイヤー矯正ではブラケットが外れやすくなることがある
ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットという装置をつけ、ワイヤーを通して歯を動かします。
歯ぎしり・食いしばりが強い方では、上下の歯が強くぶつかることで、ブラケットが外れたり、ワイヤーが曲がったりすることがあります。
特に、噛み合わせが深い方は、下の前歯が上の前歯の裏側に強く当たり、装置に干渉することがあります。
この場合は、装置の位置や噛み合わせの当たり方を調整しながら治療を進めることがあります。
歯ぎしり・食いしばりがある方へ
歯ぎしりや食いしばりがある場合も、状態を確認しながら矯正治療を検討できることがあります。装置の種類や管理方法について、まずはご相談ください。
矯正治療で歯ぎしり・食いしばりは治る?
「矯正すれば歯ぎしりや食いしばりも治りますか?」という質問はよくあります。
結論としては、噛み合わせが原因の一部になっている場合、矯正治療によって負担が軽くなる可能性はあります。
しかし、矯正治療だけで歯ぎしり・食いしばりが必ず治るとは言えません。
歯ぎしり・食いしばりには、ストレス、睡眠の質、生活習慣、飲酒、喫煙、カフェイン、睡眠時無呼吸、薬の影響、顎関節や筋肉の緊張など、さまざまな要因が関係します。
アメリカ歯科医師会も、歯ぎしりはストレスだけでなく、睡眠障害、歯の不正な並び、欠損歯や曲がった歯、たばこ・アルコール・コーヒーなどとも関連すると説明しています。
つまり、矯正治療で歯並びや噛み合わせを整えることは、口の中の環境改善につながる可能性があります。しかし、歯ぎしり・食いしばりそのものは、生活習慣やストレス、睡眠の問題も含めて考える必要があります。
歯ぎしり・食いしばりがある方が矯正前に確認したい症状
矯正相談の前に、次のような症状がないか確認してみましょう。
- ✓ 朝起きると顎が疲れている
- ✓ 朝、こめかみや頬がだるい
- ✓ 家族に歯ぎしりを指摘されたことがある
- ✓ 日中、気づくと奥歯を噛みしめている
- ✓ 歯の先端がすり減っている
- ✓ 歯に細かいヒビがある
- ✓ 詰め物や被せ物がよく取れる
- ✓ 歯がしみる
- ✓ 口を開けると顎が鳴る
- ✓ 口が開きにくい
- ✓ 舌や頬に歯の跡がついている
- ✓ 肩こりや頭痛がある
- ✓ ストレスを感じると噛みしめる癖がある
これらがある場合、矯正治療ができないという意味ではありません。
ただし、治療計画を立てるうえで重要な情報になります。矯正相談の際には、歯ぎしりや食いしばりの自覚があることを伝えましょう。
歯ぎしり・食いしばりがある方の矯正治療で大切なこと
強い力が長くかかっている場合、歯の表面がすり減ったり、細かいヒビが入ったりすることがあります。
顎が鳴る、痛い、開きにくい場合は、矯正前に顎関節の状態を確認する必要があります。
歯を支える骨が弱い状態で強い噛みしめがあると、歯に負担がかかりやすくなります。
マウスピース矯正・ワイヤー矯正のどちらが合うかは、歯ぎしりの強さや噛み合わせによって変わります。
1. 歯のすり減りやヒビを確認する
歯ぎしり・食いしばりが長く続いていると、歯の表面がすり減ったり、細かいヒビが入ったりしていることがあります。
特に奥歯や犬歯は、強い力がかかりやすい部分です。
矯正治療前には、歯のすり減り、ヒビ、詰め物・被せ物の状態を確認することが大切です。
すでに歯が大きくすり減っている場合や、被せ物が多い場合は、矯正治療だけでなく、治療後の噛み合わせや補綴治療まで含めて計画することがあります。
2. 顎関節の状態を確認する
口を開けると顎が鳴る、口が開きにくい、顎が痛いといった症状がある場合は、顎関節の状態も確認する必要があります。
矯正治療は歯並びや噛み合わせを整える治療ですが、顎関節の症状が強い場合は、矯正を始める前に顎関節の評価や対応が必要になることがあります。
顎の痛みがある状態で無理に治療を進めると、治療中の違和感が強くなる可能性もあります。
3. 歯周病の有無を確認する
食いしばりが強い方は、歯に大きな力がかかります。
歯周病で歯を支える骨が弱くなっている場合、強い噛みしめの力によって歯に負担がかかりやすくなることがあります。
次のような症状がある場合は、矯正前に歯周病の検査と治療が必要になることがあります。
- ✓ 歯ぐきから出血する
- ✓ 歯がグラグラする
- ✓ 歯ぐきが下がっている
- ✓ 歯が長く見える
- ✓ 口臭が気になる
4. 装置の種類を慎重に選ぶ
歯ぎしり・食いしばりがある方の場合、装置選びも重要です。
マウスピース矯正は取り外しができ、見た目も目立ちにくい一方、強い歯ぎしりによってマウスピースが破損することがあります。
ワイヤー矯正は装置が固定されているため、装着時間の管理は不要ですが、噛み合わせによってはブラケットが外れやすくなることがあります。
どちらがよいかは、歯並びの状態、噛み合わせ、歯ぎしりの強さ、生活スタイルによって異なります。
「歯ぎしりがあるからマウスピース矯正は絶対にできない」「食いしばりがあるからワイヤー矯正しかできない」と決まっているわけではありません。診断をもとに、治療方法を検討することが大切です。
矯正中にナイトガードは使える?
歯ぎしり・食いしばり対策として、ナイトガードを使っている方もいます。
ナイトガードとは、主に夜間に装着するマウスピース型の装置で、歯を保護する目的で使われます。Cleveland Clinicでも、歯科医師が作るカスタムマウスガードは歯を守り、顎をより負担の少ない位置に置くことで顎関節や筋肉の負担を減らす目的で使われると説明されています。
ただし、矯正治療中は、通常のナイトガードをそのまま使えないことがあります。
なぜなら、矯正治療中は歯が少しずつ動いていくため、以前作ったナイトガードが合わなくなるからです。合わないナイトガードを無理に使うと、歯の移動を妨げたり、予定外の力がかかったりする可能性があります。
特にマウスピース矯正中に、市販のナイトガードや自己判断で作ったマウスピースを併用するのは避けた方がよいでしょう。
矯正中に歯ぎしり対策が必要な場合は、矯正装置や治療段階に合わせて、歯科医師が対応方法を判断します。
ナイトガードを使用中の方へ
矯正中は歯が動くため、現在使っているナイトガードが合わなくなることがあります。使用中の装置がある場合は、矯正相談時に必ずお伝えください。
マウスピース矯正中の歯ぎしり・食いしばり対策
マウスピース矯正中に歯ぎしり・食いしばりがある場合は、次のような点に注意します。
マウスピースの破損をこまめに確認する
毎日装着前後に、マウスピースにヒビや穴、変形がないか確認しましょう。
小さなヒビでも、使い続けるうちに広がることがあります。
破損したマウスピースを使い続けると、歯が予定通りに動かない可能性があります。
装着感の変化を放置しない
マウスピースが浮く、はまりにくい、痛みが強い、噛んだときに違和感がある場合は、歯の動きや装置の変形が関係している可能性があります。
自己判断で次のマウスピースに進めたり、無理に装着し続けたりせず、歯科医院に相談しましょう。
日中の食いしばりを意識する
睡眠中の歯ぎしりは自分でコントロールしにくいですが、日中の食いしばりは気づくことで減らせる場合があります。
本来、リラックスしているときは、上下の歯は軽く離れているのが自然です。
仕事中やスマートフォンを見ているときに、奥歯を噛みしめていないか確認してみましょう。
ワイヤー矯正中の歯ぎしり・食いしばり対策
ワイヤー矯正中に歯ぎしり・食いしばりがある場合は、装置の破損や顎の違和感に注意が必要です。
ブラケットの脱離に注意する
強く噛みしめることで、ブラケットが外れることがあります。
特に、噛み合わせが深い方や、装置が上下の歯に当たりやすい方は注意が必要です。
ブラケットが外れた場合は、治療が予定通りに進まなくなることがあるため、早めに歯科医院へ連絡しましょう。
硬いものを噛まない
歯ぎしり・食いしばりがある方は、もともと歯や装置に負担がかかりやすい状態です。
そのうえで、硬いものを強く噛むと、装置の破損リスクが高くなります。
氷、硬いせんべい、ナッツ、フランスパンの硬い部分、骨付き肉などは注意が必要です。
顎の痛みを我慢しない
矯正中に顎が痛い、口が開きにくい、顎が疲れるといった症状が出た場合は、早めに相談しましょう。
矯正による一時的な違和感なのか、食いしばりや顎関節への負担が関係しているのかを確認する必要があります。
歯ぎしり・食いしばりを減らすためにできる生活習慣
歯ぎしり・食いしばりは、歯科治療だけで完全にコントロールできるとは限りません。
生活習慣やストレス、睡眠の質も関係するため、次のような対策が役立つことがあります。
日中の上下の歯の接触を意識する
日中、無意識に上下の歯を接触させている方は少なくありません。
本来、安静時には上下の歯は軽く離れています。
「唇は閉じる、歯は離す、舌は上あごに軽く置く」状態を意識してみましょう。
就寝前にリラックスする
睡眠中の歯ぎしりは、ストレスや睡眠の質と関係することがあります。
次のような工夫が、食いしばりの軽減につながることがあります。
- ✓ 寝る前にスマートフォンを長時間見ない
- ✓ カフェインやアルコールを控える
- ✓ 軽いストレッチをする
- ✓ 深呼吸をする
- ✓ 入浴で体を温める
- ✓ 規則正しい睡眠リズムを作る
Cleveland Clinicでも、ブラキシズムの対応として、マウスガードのほか、ストレスを減らす方法や生活習慣の見直しが挙げられています。
噛みしめる癖が出る場面を知る
食いしばりは、特定の場面で出やすいことがあります。
- ✓ 仕事中
- ✓ 運転中
- ✓ パソコン作業中
- ✓ スマートフォンを見ているとき
- ✓ 料理中
- ✓ 筋トレ中
- ✓ 緊張しているとき
- ✓ 怒りや不安を感じたとき
自分がどの場面で食いしばりやすいかを知るだけでも、対策しやすくなります。
たとえば、パソコンの画面に「歯を離す」とメモを貼る、スマートフォンのリマインダーを使うなどの方法もあります。
矯正治療後も歯ぎしり・食いしばりには注意が必要です
矯正治療が終わったあとも、歯ぎしり・食いしばりが完全になくなるとは限りません。
治療後は、整えた歯並びを安定させるためにリテーナーを使用します。
しかし、歯ぎしり・食いしばりが強い方では、リテーナーがすり減ったり、割れたりすることがあります。
また、強い力が長期間かかり続けると、歯並びの後戻りや、歯への負担につながる可能性もあります。
そのため、矯正治療後も次の点に注意しましょう。
- ✓ リテーナーを正しく使う
- ✓ リテーナーの破損を確認する
- ✓ 定期検診を受ける
- ✓ 食いしばりの癖を意識する
- ✓ 歯のすり減りをチェックする
- ✓ 顎の違和感を放置しない
必要に応じて、保定装置と歯ぎしり対策を兼ねた装置を検討する場合もあります。
歯ぎしり・食いしばりがある方が矯正相談で伝えるべきこと
矯正相談では、歯並びの悩みだけでなく、歯ぎしり・食いしばりについても伝えるようにしましょう。
特に、次の内容は重要です。
- ✓ 家族に歯ぎしりを指摘されたことがある
- ✓ 朝起きると顎が疲れている
- ✓ 日中に食いしばる癖がある
- ✓ 顎が鳴る、痛い、開きにくい
- ✓ 歯がすり減っていると言われた
- ✓ 詰め物や被せ物がよく壊れる
- ✓ ナイトガードを使っている
- ✓ 過去に顎関節症と言われたことがある
- ✓ 肩こりや頭痛がある
- ✓ ストレスが強い時期に噛みしめが増える
これらの情報があると、矯正治療中のリスクや装置選び、治療中の管理方法を検討しやすくなります。
歯ぎしり・食いしばりがある方の矯正でよくある質問
必ずできないわけではありません。ただし、歯ぎしりが強い方は、マウスピースが割れたり、すり減ったりすることがあります。歯ぎしりの強さ、歯並びの状態、噛み合わせ、治療計画によって判断が異なります。
食いしばりがある方は、歯や顎に余計な力がかかるため、治療中の違和感や痛みを強く感じることがあります。ただし、痛みの感じ方には個人差があります。強い痛みが続く場合は、我慢せず歯科医院に相談しましょう。
矯正によって噛み合わせが整い、歯や顎への負担が軽くなる可能性はあります。しかし、歯ぎしり・食いしばりにはストレスや睡眠、生活習慣なども関係するため、矯正だけで必ず止まるとは言えません。
自己判断で市販のナイトガードを使うのは避けた方がよいです。矯正中は歯が動いているため、合わないナイトガードを使うと歯の移動を妨げたり、予定外の力がかかったりする可能性があります。使用したい場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。
まとめ|歯ぎしり・食いしばりがあっても、管理しながら矯正できる場合があります
歯ぎしり・食いしばりがあるからといって、必ず矯正治療ができないわけではありません。
ただし、歯ぎしりや食いしばりが強い方は、矯正治療中に装置が壊れやすくなったり、歯や顎に負担がかかったりすることがあります。
特に、マウスピース矯正では装置の破損、ワイヤー矯正ではブラケットの脱離、治療後はリテーナーの破損などに注意が必要です。
また、矯正治療によって噛み合わせが整うことで、歯や顎への負担が軽くなる可能性はありますが、歯ぎしり・食いしばりが必ず治るとは限りません。
歯ぎしり・食いしばりには、ストレス、睡眠、生活習慣、顎関節、歯並び、噛み合わせなど、複数の要因が関係します。
そのため、矯正治療を検討している方は、歯並びだけでなく、歯のすり減り、顎の症状、食いしばりの癖、ナイトガードの使用歴なども含めて相談することが大切です。
「歯ぎしりがあるから矯正は無理」と自己判断する必要はありません。一方で、「矯正すれば歯ぎしりも全部治る」と考えるのも注意が必要です。
歯ぎしり・食いしばりが気になる方は、まずは現在の歯並び、噛み合わせ、顎の状態を確認し、自分に合った矯正方法や管理方法を相談してみましょう。
この記事の監修・執筆協力
上野スマイル歯科 院長
日本大学松戸歯学部卒業後、日本大学松戸歯学部矯正学教室に入局。1999年に日本矯正歯科学会認定医を取得し、2014年より上野スマイル歯科院長として矯正歯科治療に携わっています。
東京矯正歯科学会
マウスピース矯正
舌側矯正・MFT など
累計実績 約4,000件
2019年 インビザライン プラチナドクター
歯ぎしり・食いしばりがある方の矯正治療では、歯並びだけでなく、歯のすり減り、顎関節の状態、装置への負担、治療後の保定まで含めて確認することが大切です。自己判断で諦めず、まずは現在の状態を確認しましょう。
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